随筆t110:「新技術新リスク」2015/04/27 05:42

NHK-NewsWebwit 20150422==官邸屋上にドローン 放射性セシウム確認:22日午前1020分ごろ、東京・千代田区の総理大臣官邸の屋上に、小型の無人機、「ドローン」があるのを官邸の新人職員の研修のために、屋上に上がった職員が見つけて警視庁に通報した。警視庁で調べたところ、見つかったのは50センチ四方くらいの大きさの「ドローン」1機で、プロペラが4つあるほか、小型カメラや2本の筒のようなもの、それに茶色のプラスチックのような容器が付いていたという。容器は直径が3センチ、高さが10センチほどでふたがしてあり、中には液体が入っていて、放射能を示すマークが貼られていたということで、警視庁で調べたところ放射線が検出された。放射線量は容器のすぐそばで測った数値で、最大1時間当たり1マイクロシーベルトだという。総理大臣官邸のある東京・千代田区のふだんの放射線量は、地面から1メートルの高さで、1時間当たり0.05マイクロシーベルト程度で、1時間当たり1マイクロシーベルトはこの20倍程度となるが、警視庁はただちに人体に影響はないレベルだとしている。また、放射線を出している物質は、放射性セシウム134137と分かった。 官邸の警備は:アメリカの同時多発テロ事件を受け、警視庁は自動小銃や化学物質などを使ったテロ事件にも対応できる装備を持つ総理大臣官邸警備隊を平成14年に発足させ、機動隊などとともに24時間態勢で総理大臣官邸周辺の警備を行っていて、外部からの侵入を防いだり、周辺での突発事案の対応に当たったりしている。 また、官邸の中では総理大臣や大臣についてはいわゆるSPと呼ばれる警視庁の警察官が身辺を警護するほか、建物の中では、官邸の職員が警備に当たっているという。 今回のような、上空から無人機が官邸内に入り込んだ場合の具体的な対処方法は決まっていなかったという。 「テロ対策上、非常に問題」:テロ対策に詳しい公共政策調査会の板橋功第1研究室長は、「最も警備が厳しいとされる場所に簡単に潜入できてしまうということは、テロ対策上非常に問題があり、対策や規制を検討しなければならない」と指摘している。 そのうえで、板橋室長は「日本の政治の中枢に落下していたことは偶然とは考えられず、何らかの意図や悪意があったと考えるのが普通だ。積載したカメラで官邸の敷地内の構造やオフィスの様子などを撮影し、情報収集していた可能性は否定できない」と分析している。 さらに「ドローンは、量販店に行けば比較的安価に誰でも入手が可能な状態だ。来年開催予定のサミットや東京オリンピックなどを控えるなかで、今回のことを教訓にして、所有を登録制にしたり、妨害電波を発して一定のエリアには入れないようにしたりするなど何らかの対策や規制を検討しなければならない」と指摘している。 海外で規制の動き拡大:アメリカでは、ことし1月、ホワイトハウスの敷地に、小型の無人機、ドローンが墜落し、一時周辺が封鎖されるなどの騒ぎになった。これを受けて、このドローンを製造したメーカーは、飛行を制御するソフトウエアを更新し、GPSを利用した技術でホワイトハウスのあるワシントン中心部から半径25キロの区域でドローンが飛べないようにした。 一方、フランスでは、原子力発電所など機密性の高い場所の上空で、民間のドローンが飛行することは法律で禁止されているが、去年10月以降、原発や軍事施設の周辺で不審なドローンの飛行が相次いで確認されていてフランスの当局が捜査している==。25日、前日夜に出頭した関西電力大飯原発(福井県おおい町)から約5キロの同県小浜市に住んでいる、「官邸サンタ」を名乗る山本泰雄容疑者(40)が逮捕された。これは原発反対のデモである事は確かだろうし、そのためには福島のラジ水かラジ物をくっつけてやればより効果的になる・・・との狙いだろう。 新たな所謂“文明の利器”が出現すればそれを利用した新たなリスクも出現する。NL曰く【新技術には新リスク そして リスク拡大】。 『科学に善悪はない』と言われるが、本来の意味の科学scienceの範疇ではそう言える。しかし産業革命以降、科学(≒自然科学)が“生産技術”と結びつき所謂“科学技術”と言う概念が形成されるようになってきたころから“科学”の悪用が芽生え、特に世界大戦以降『戦争が新技術を生む』とまで言われるようになり、今も続いている。生産技術分野が純粋な科学者を汚してきた歴史でもある。観念的には、いまや“科学”と言うと“科学技術”を指す勢いでもある。NL曰く【科学は純粋で善悪の概念など論外、 でも エゴ人間に係れば 悪となる】。科学も生産技術も、そもそも善悪を持つヒトによって発展してきた。ここが全く油断できない最悪の危険ポイントなのである。そう思います! また、商業的に利用され始めている事から、やがて陸の自動車並みに空が混雑するかもしれない。童謡『犬のおまわりさん』ではないが-NL洒落て曰く【ドローン混雑、空のお巡りさん ベローン】が必要となる。 ※ドローン:パイロットが搭乗せず、遠隔操作で飛ぶ飛行機。「ブーン」という飛行音から英語で「ハチの羽音」を意味する「drone(ドローン)」と呼ばれる。米軍などで開発されてきたが、全地球測位システム(GPS)技術の発達や小型カメラの性能向上で、商業利用が広がる。全米家電協会によると、今年の消費者向けドローン市場は全世界で1億3000万ドル(約155億円)、40万台の販売が見込まれている。